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「うぉっ!美味そうだな、ソウの弁当」
「俺の母ちゃん、料理上手だからねー!」
昼休みになると、優也達は机をくっつけ皆で昼食をとる。
「あっ!神崎も一緒に食おうぜ」
「僕も・・・ですか?」
「うん!神崎と前々から話してみたかったんだよな。神崎、剣道部の副キャプテンだろ?俺、サッカー部の副キャプテンだからさ」
「ええ。構いませんよ」
「わっ!君のお弁当お重!?和風だ!」
「我が家はいつもこれです。父が作ってくださるんです」
優也達のグループ、高峯くん以外にも一人入るとは。
本当私とは真逆だな、あいつ。
私はいつも通り、学食のテラスかな。
「待って!」
高峯くんが私の腕を掴む。
「何?」
「うみたそも一緒にご飯食べよう!」
「さっきの私の話、聞いてなかったのかしら?私は誰とも馴れ合うつもりないの」
「そんなの悲しいよ!うみたそ!高校生活はあっという間なんだし!一緒にエンジョイしようよ」
「貴方はノーテンキで良いわね」
「よく言われるよー!」
「貴方の考えを私に押し付けないで頂戴。私の事はほうっておいて」
「うみたそ!!」
「貴方に分かる?誰かに裏切られた気持ちが」
「え・・・」
「うみ・・・」
「とにかく!私に構わないで、二度と」
「可愛くない女ーっ」
「高峯くん、かわいそう」
「だから高瀬って嫌い!!」
私はあの日決めたの。
一人でいるって。
もう誰とも関わりたくない!
誰とも・・・。
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