第1章 不機嫌なプリンセス

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ーー翌日。 「おはよう、高峯くん!」 「おはよ!」 昨日、転校してきたばかりとは思えないな。 高峯くんは今日も優也達と楽しそうに話してる。 「あ、うみたそ!おっはよー!」 高峯くんは私に気付くと、挨拶してきた。 「お、おはよ・・・」 「た、高瀬が挨拶を返しただと!?」 「高峯つえー」 何で返しちゃったんだろ、私も。 「あ、神崎くんおっはよー!」 「お、おはようございます」 「何?まだうちらに警戒してんの?可愛いー!」 「すみません。女性とあまり親しくしてこなかったもので」 神崎くん・・・か。 そういえば、いつもテストで学年5位以内に入ってたな。 「そういやさ、今日荷物検査あるらしいな」 「荷物検査!日本の高校はそんな厄介なものがあるんだねぇ。優也、大丈夫?えろ本」 「学校でえろ本なんか読むか!」 荷物検査・・・か。 まあ、私は問題無いわよね。
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