第1章 不機嫌なプリンセス

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だけど 「田中、学校にAV持って来るとは良い度胸だな」 「ひっ!すみません!」 「放課後、職員室に来い!次、高瀬」 「は、はい!」 私は荷物検査の番が来ると、鞄を開け、先生に見せる。 「これはなんだ?高瀬」 「え・・・」 先生が持ってるのはゴム・・・。 えっ! 「お前の鞄から出てきたぞ?」 違う・・・ どうして・・・? 「わ、私のじゃありません・・・」 「じゃあ、何故高瀬の鞄から出てきた?」 「ち、違うんです・・・」 「うみ・・・」 身体が震える・・・。 私のじゃないのに・・・。 違う・・・。 女子達は私を見て笑ってる。 きっとあの時と同じ。 女子の嫌がらせだ。 「高瀬さん、清純なイメージあったのに」 「なんかショックだわ」 っ・・・ 「先生!俺です!」 ・・・え? 高峯くんが先生の前に立つ。 「高峯?」 「今日、荷物検査あるって知らなくって。このゴム、委員長からかいたくって入れたんすよー!反応見て楽しみたいなって!」 「高峯、お前な。やって良い事と悪い事があるだろ!」 「すみませーん!」 「お前も放課後、職員室に来い!」 「分かりましたー!」 嘘・・・ついてる。 高峯くんがそんな事するとは思えない。 「何やってんだよー、高峯ー」 「あはは。やらかしちったー!さて」 高峯くんは私の元へ。 「うみたそ、本当にごめん!もう二度とこんな事しないから!」 「高峯く・・・」 「さ、荷物検査再開してくださーい!」 高峯くんは絶対違う。
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