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ーー放課後。
「失礼しましたー」
「高峯くんっ」
職員室から出てきた高峯くんに声をかける。
「うみたそ!どうしたの?今日も俺とデートしたくなっちゃった?」
「何故あんな嘘を?」
「嘘?」
「貴方がそんな事するとは思えない。あんな自ら悪者になるようなやり方・・・あんな事言ったらクラス内の貴方の評価が・・・」
「良いんだ。俺はどう思われても」
「でも!」
「嫌なんだよ。うみたそが悪く言われるの」
「私は構わないわ。いつも一人なんだし。今更・・・」
「俺が一人にさせない!これからは・・・」
「え?」
「一人が平気な人間なんていない!さっきみたいにうみが辛い時は俺が助ける!皆が敵になっても、俺は味方になるから」
「高峯くん、何故私にそこまで・・・」
「うみにはたくさん時間がある。だから今の時間一瞬一瞬を幸せに生きて欲しい」
「たくさん時間が・・・?」
「裏切られるとか勝手に決め付けないでよ。昔、何があったか知らないけど・・・皆が皆、うみにひどい事するとは限らない。勝手に逃げてんじゃねぇよ!」
「高峯くん・・・?」
「うみたそは今日、俺に借りを作った。だから、返して貰わないと」
「え?」
「俺と友達になって。それで返して」
「何て強引なの・・・私は貴方が嫌いって・・・」
「実はあのゴムはうみの私物でしたって今からでも先生に言えるよ?」
「う・・・」
「決まりかな?」
「仕方ないわ・・・」
「やった!友達になったからにはハグを・・・」
「それは絶対にさせないわ」
「うみたそー!」
「高峯くん」
「ふぇ?」
「た、助けてくれてありがとう・・・」
「と、突然のデレ!!萌えーっ!」
「高峯くん、気持ち悪い」
あんな事言ったら自分にはメリットは全く無い。
なのに
高峯くんは自分を犠牲にして私を助けてくれた。
少しだけ信じてあげても・・・良いのかな?
高峯くんの事・・・。
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