第2章 生徒会始動!!

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「おっはよー!うみたそ!」 「何故駅で待ち伏せしてるのよ?」 「友達なんだし、一緒に学校行こう!」 翌日、駅に行くと、高峯くんに遭遇してしまった。 友達・・・何で認めちゃったのかしら。 「そういや、今日は生徒会らしいね」 「そう」 「朝も昼も夕方もうみたそと一緒!幸せだにゃあ!」 「は?」 「うみたそー!顔怖いよっ」 「憂鬱ね、今日は」 「うみたそーっ!」 「はぁ」 高峯くんはやっぱり苦手だ。 「あ、優也だー!」 優也・・・。 学校に着くと、高峯くんはグラウンドを見て言った。 あ・・・ グラウンドではサッカー部が練習していた。 グラウンドにはギャラリーの女の子がたくさんいた。 あれ、大半は優也目当てね・・・。 私も中1の夏まではあの中の一人だった。 優也は本当にモテる。 だから 彼女だって私が知っているだけで3人。 どの人とも長続きしないような気がするけど。 「サッカーしている優也めちゃくちゃかっけぇ。さすがエース!」 「そうね」 「あ、休憩みたいだ。うぉーい!優也ぁ!」 高峯くんが大声で優也を呼びながら、優也に向かって手を振る。 「ちょ、ちょっとあんた!」 優也は笑って振り返す。 そして、高峯くんの隣にいる私を見た。 っ! 私は慌てて視線を逸らし、歩き出す。 「って!うみたそ、何処行くの!?」 「私は図書館に行くわ。優也と話したいなら一人で勝手に行って頂戴」 「ま、待ってよ!うみたそ」 すると 「優也!!」 あ・・・ 「彩・・・」 優也の元へ水越さんが駆け寄る。 もう優也の隣にいるのは私じゃない。 それは中学からずっとそうだ。 なのに 何でまだ胸が少し痛むんだろう。
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