第2章 生徒会始動!!

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高峯くんをグラウンドに置いて、私は図書室へ。 童話集の英語版を借りた。 頑張って翻訳しながら読もう。 おとぎ話は好きだ。 小さい頃、寝る前によく父が読み聞かせしてくれたからだと思う。 借りよう。 「しっかし、昨日の高峯にはびっくりしたわ。まさかゴムを高瀬さんの鞄に入れるとは」 本を借りて、教室に行くと優也達と高峯くんが話していた。 「あはは。イタズラ心がつい、ね」 「でも、高峯ってDTじゃないんだな、やっぱ」 「ま、まあね!」 昨日の荷物検査事件の話をしているみたい。 「あの、高峯さん。DTとは?」 「あれれ?神崎くん知らないの!?」 「デンジャラス高峯の略とか?」 「か、神崎くん!?俺、デンジャラスじゃないからね!」 「あはは。神崎おもしろっ!」 神崎くんだけ私に近いものを感じるわ。 下ネタ苦手そう。 「てか、優也の話聞いてみー?神崎、高峯。そういう経験だけは豊富だから」 「そういう経験とは?」 「確かに優也、フェロモンあるしな。色々とすごそうだ!」 何で男子っていつもそういう話したがるのかしら。 「やめろよ!」 「優也?」 「じょ、女子が近くにいるんだから・・・さ」 優也は私をちらっと見て言った。 「えー?なーにカッコつけてんだぁ?らしくない」 「さすがの優也も高瀬にはびびんだ?」 何気使ってるのよ・・・。 「優也って分かりやすいよね」 「は?ソウ?」 「とにかくこの話は終わりー!ね、昨日さ久々にドラマ見たんだけど・・・」 早く席替えしたいわ。 高峯くんの隣だと優也達が群がるし。
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