第1章 不機嫌なプリンセス

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だけど 『高瀬ってうざくない?』 『そうそう。幼馴染みだかなんだか知らないけど、山崎くんとも仲良いしさ。その上、宮下先輩から告白されるとか。本当むかつく』 『あんな根暗女の何が良いんだか。どうせ色目使って何かしてんじゃない?』 それ以来、女子達の目の敵にされてしまった。 『制服が・・・』 体育を終え、更衣室に着替えに行くと制服が破かれているという事もあった。 大丈夫。 ほっとけば、その内落ち着くはずだ。 だけど 『泉、一緒に帰ろ・・・』 『舞!行こ!』 え? 『待ってよ、泉!』 私は私を無視した泉の腕を掴んだ。 だけど 『触らないでよ!鬱陶しい』 泉は私を突き飛ばし、言った。 どう・・・して? 泉だけは私の味方でいてくれると思ったのに・・・。 私は親友に裏切られたのだ。 『うみには俺がいる。大丈夫だからな!』 『優也・・・』 『言いたいやつには言わせておけば良いんだよ』 落ち込む私の頭を優也は優しく撫でてくれた。 それでも、優也だけは私に態度を変えずに接してくれていた。 泉に裏切られたのは悲しくて仕方が無かった。 でも、私には優也がいてくれる。 そう思ったら、気持ちが楽になった。
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