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月曜日になると、私はいつもの時間に家を出る。
高峯くんに会う気がするけど。
「あ、うみたそ!おはよ!」
駅に着くなり、高峯くんは私を出迎えた。
どうやら待ち伏せしてたらしい。
私に気付くと、高峯くんはイヤフォンを外した。
「おはよう。何を聴いていたの?」
「ストーンズ」
「やはり洋楽が好きなのね」
「まあね。洋楽でもロックばっかだけど。うみたそはロック聴いたりする?」
「私は聴かないわね。びっくりしてしまうのよ」
「あはは。うみたそはいちいち萌えだね!まぶいー!」
「高峯くんっておじさんくさいわよね」
「ひどっ!まだシックスティーンだよ!?」
「私の父と言動が似ている時点でおじさんよ」
「マジっすか。あ、うみたそは音楽、何聴くの?」
「私はクラッシックが殆どね。私自身ピアノをずっとやっていたから」
「さすがお嬢様!今はピアノやってないの?」
「ええ。高校受験を機にやめたわ。目指す大学が大学だし、高校生の間はなるべく勉強に専念したくって。ピアノは趣味にとどめているわ」
「そっかぁ。クラッシック以外も聴くと良いよ!カラオケで歌う曲増えるし」
「クラッシック以外か・・・」
「洋楽でも激しくないのあるから今度CD貸すよ。あと、俺が最近お気に入りなアイドルソングも」
「あ、アイドルソング?」
「そ!君にゾッコンだにゃん!って曲」
「曲名からして嫌な予感しかしないから遠慮しておくわ」
「えー?めちゃくちゃ神曲なのに!」
高峯くんはやっぱり変わってる。
「洋楽は聴いてみたいわ」
「アイドルソングも聴いてよー!うみたそにカラオケで歌って欲しい!」
「絶対嫌!」
「うみたそー!」
高峯くんとも仲良くなれてきた気がする。
最初は気持ち悪かったけど、今はすっかり慣れた。
「そういえば、優也・・・試合勝ったんだって?」
高峯くんはいきなり話題を変えてきた。
あ・・・
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