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「うみ、おはよう」
「優也・・・」
「こないだのさ、レモンの蜂蜜漬け!めちゃくちゃ美味かった」
「そ、そう」
「また食いたいな」
「作ってくれる女の子なんていくらでもいるでしょ」
「うみのが良いんだよ、俺は」
「へ?」
「そうだ。デート、今度の日曜で良いよな?」
「に、日曜!?」
「俺、部活ねぇの日曜くらいだし」
「そ、そうよね」
「行きたいとこあっか?一応俺プラン何通りか考えたけど」
「もう考えたの!?」
「ああ。そういうのは男がリードするもん。うみが行きたいとこあんなら合わせるよ」
「と、特に無いわ」
「あっそ。とりあえず、日曜は空けとけよー?」
「ええ」
だけど
「うみたそ!俺とのデートプランはー?」
高峯くんがいきなり私の髪に触れ、聞いてきた。
「は?ソウ?」
「あのね、うみたそにお願いしたんだ!俺の誕生日祝ってって」
「そうなんだ。ふーん?ソウとも約束してるのか、うみ」
「言っておくけど、私は好きで行くわけじゃないんだからね」
立場上逆らえません。
二人には世話をかけまくりだったし。
「相手がソウでも、俺は遠慮しないからな?」
「ふふっ。俺だってガンガン行くよん」
なんか、ギスギスしている?
「三人で出かけたらどうかしら?」
「それはない!」
「却下ー!」
私の三人で出かける案はすぐに却下されてしまった。
優也と高峯くん、仲良いし・・・三人で良いのに。
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