第3章 好きなのはどっち?

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「神崎くんって本当納豆が好きなんだね。じゃあさ、納豆パスタとかいけるの?」 「納豆パスタ!?あり得ません!和食と洋食を合わせるだなんて!納豆は御飯に乗せるものです!」 愛莉が聞くと、神崎くんが答えた。 こだわり強いのね。 「そ、そうですか」 「神崎くんって納豆と日本史の事になるとキャラ変わるんだね」 「日本史の話でもキャラ変わるんだ!?」 「そうだよ、南沢ちゃん!」 神崎くんも濃いキャラだった。 濃いキャラばかりね、本当。 「そういえば、うみたそは?すごく好きな物ある?神崎くんは日本史、南沢ちゃんはファッションと男性アイドル、うみたそが食いつくネタはなんだい?」 そういえば、愛莉は男性アイドルも好きなんだったわね。 私は・・・ 「ね・・・」 「ね?」 「猫・・・」 「うみたそ、可愛いにゃあ!!」 「ニヤニヤしないで頂戴!」 「うみんち、猫飼ってないの?」 「お父さんが反対するの」 「お父さん、猫嫌いとか?」 「猫を飼ったら私とお母さんが猫にばっか構って自分に構わなくなるから絶対嫌だって」 「え・・・うみのお父さん、そんななんだ?うちとは大違い」 「私とお母さんに未だにべったりなのよ。本当困っちゃうわ」 「なんか、うみ結婚するの大変そうだね」 「ええ。幼馴染の優也ですら嫌われてるから、お父さんに」 「優也くんって誰からも好かれるのに」 「うみたそパパがラスボスかぁ!」 「どんなお父さんなの?」 「高峯くんみたいな人かしら。変態で構ってちゃんでとにかく気持ち悪い」 「うみたそ、俺に対する印象ひどくにゃい!?」 「あら、私は事実を述べただけよ」 「うみたそ、厳しいよぉ」 高峯くんは涙目だ。
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