29人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど
「だから合うんですね、お二人」
神崎くんはにっこりと笑って言う。
「は、はい!?」
「会ったばかりとは思えないほど、気が合うようで」
「確かに!いつも一緒に学校来るし」
「そ、それはこの男が勝手に私を待ち伏せするからよ!」
「だったら、時間変えれば良いんじゃないかな?嫌じゃないんでしょ?」
あ、愛莉!?
「い、言っておくけど、私はたかが一人の男の為だけに生活のリズムを変えたくないだけ!勘違いしないで!」
「うみ、めっちゃ動揺してない?」
「う・・・」
「うみたそと一緒に登校できて嬉しいのは俺だけなのかぁ。しゅん」
「う、嬉しくないとは言っていないわよ」
「うみたそ?」
「あ、言っておくけど、特別な意味じゃないから勘違いしないで頂戴」
「うみたそ攻略フラグ折れたなり!」
「やっぱり夫婦みたい」
「愛莉!」
「もう、うみ怒らないでよー!うみって冗談が通じないよね。真面目可愛い!」
「もう、愛莉ったら」
「夫婦・・・か。俺は結婚出来るのかな」
「高峯さん?」
「そうだ、神崎くん!味噌汁貰っても良いかい?関東だし合わないんでしょ?」
「ええ。良いですよ。ありがとうございます」
「アイラブ味噌汁だからね!俺!」
確かに両親のような夫婦は憧れる。
でも
高峯くんと夫婦とか!
あ、ありえないわ!
最初のコメントを投稿しよう!