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「・・・これなら解けるんじゃないかしら?優也でも」
「え?あ、ああ」
「ちゃんと聞いてたの?優也」
「わ、わりぃ!」
「もう!なーにぼけーっとしてるのよ?貴方の為を思って・・・」
「俺の為・・・ねぇ?」
「何よ?」
「べーつに。やっぱり無理してこの高校に入って良かった」
え?
「も、もう!ぼけーっとしてないでさっさと解きなさいよ」
「はいはい」
「うみたそが優也にとられたぁ!」
「貴方がちゃんと優也に教えないからでしょ?」
「むっ・・・」
「優也、間違ってるわよ」
「やっべ。どこ?」
「1問目。もう一度教えるわね」
「サンキュー、うみ。助かるわ」
「うみたそ、たーそ!」
高峯くんは私の髪に触る。
「あら、すんなり解けてるじゃない」
私は気にせず、優也の勉強を見る。
だけど
「うみたそ、スルーしないでよ?」
高峯くんはいきなり私に後ろから抱きつき、言う。
な、な、なっ・・・
「う、鬱陶しいわ」
私は容赦無く高峯くんの顔面をグーでパンチする。
「ね、猫パンチならぬうみパンチ!い、いてて・・・」
「あ、貴方がいきなり私を・・・」
「ハグくらい普通だよ!」
「アメリカ脳すぎるのよ、貴方は」
「俺にも教えてよ?うみたそ」
「貴方、勉強できるじゃない」
「保健体育はアメリカでやらなかったよ!ね、教えて!まずはうみたそのスリーサイ・・・ぐはぁっ!」
私は高峯くんのお腹を蹴る。
「さ、勉強に戻りましょう」
「うみ、ソウに容赦ねぇな」
もう!高峯くんは!!
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