第3章 好きなのはどっち?

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「仕事、面倒くさいよーん!!」 「黙って手を動かしなさい」 「うぅ!」 私達は放課後になると、生徒会の仕事をする。 そういえば、体育祭が近いのね。 「体育祭の仕事かぁ。体育祭、ねぇ」 「高峯くん?」 「うみたそは走るの速そうだよね」 「そうでもないわよ。高峯くんはどう?速そうね」 「俺?どうだろ。ふ、普通かな。あはは」 「体育祭嫌そうね?」 「うん。俺、あまり好きではないから」 「意外ね。イベント好きな感じするのに」 「体育祭だけは苦手なんだ。だって、俺は戦力になれないから」 「運動音痴だからとか?」 「ま、まあそんなとこ」 高峯くん、本当に憂鬱そう。 どうしたのかしら?
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