第3章 好きなのはどっち?

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「この世界の交通機関に猫バスも入れて欲しいわ。もふもふしたいわ」 「交通機関に猫バスいたら怖いな。うみたそは猫本当好きなんだね!!」 「ええ。世界で一番好きなものね」 「スケールでかいよ!うみたその猫愛!」 「ええ」 「でも、うみたそがジブリ見るのは意外」 「父が見せてくれたのよ。小さな頃は父とよくトトロのテーマを歌ったわね」 「幼女うみたそ萌え・・・」 「さて、質問を変えるわ。高峯くん」 「なんか心理テストされてるみたい」 「・・・れ、恋愛経験は?」 「まあ、それなりに遊んできたよ!向こうで」 「そ、そうなのね。今・・・は?」 何でこの質問だけ聞きづらく感じるのかしら。 遊んできたって言葉に何故か落ち込む私もいる。 「今はフリーだよん!」 「そ、そう!」 ほっとしたのは何故かしら? 「で、一番気になる女の子について」 「へ?」 「俺が一番気になる女の子は高瀬うみ」 っ!? 「い、意味が分からないわ」 「ほっとけないんだよな、うみたそに関しては。他の女の子とはそこまで深く関わりたいと思えなかったのに」 「高峯くん・・・?」 「人と距離置いた付き合いするの、得意だったのにな・・・」 「あ、あの?」 「もっと質問して良いよ!俺の好きな女の子の下着の色とか・・・」 「も、もう良いわ!」 高峯くんは時々悲しそうな顔をする。 聞きたいけど、その理由についてだけは聞き出せなかった。 だけど、思った。 今日は高峯くんをたくさん知れて良かったと。
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