第3章 好きなのはどっち?

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「映画館?」 「ああ。チケットはもう取ってあるから」 「へ?まさかアクションとかじゃないわよね?私、騒がしい映画は嫌いよ?」 「うみが好きな小説家が原作の恋愛映画だよ」 「覚えてたんだ。私の好きな作家」 「うみの事だからな!」 優也はニカッと笑って言った。 何よ、それ。 「うみ、何か食うか?」 「私は構わないわ」 優也に奢らせるの悪いし。 「じゃあ、俺はポップコーンにする。キャラメルで」 「ちょっと!優也は塩味とかのが好きなんじゃないの?」 「俺、意外と甘いのもいけるから。でも、ここの量多いからうみも一緒に食べよ?」 「え、ええ」 キャラメル味は結構好きだ。 たまに一人で映画を観に行く時、よく買う。 「飲み物は?」 「手持ちのがあるから大丈夫よ」 「そっか。俺はコーラにするかな」
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