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二重三重の悲劇に見舞われた俺は
何かをする気力をすべて失い
呆然自失の状態にあった
俺の暴走を恐れた役人が巨躯の警官と共に来た時も
俺は素直に従い
隔離施設への入室をした
施設内でのテレビには施設外の国内戦争が流され
発症者――RAUと呼ばれるようになる前の呼び名――に対する批判もあった
俺はその放送・ヒトの思考・施設を管理する役人達に対して腹がたっていた
数度の破壊行動により、俺は鉄格子の厳重区画へと移された
施設に来て1年半が経つ頃、気の狂いそうなこの隔離施設から逃亡した
その後、ヒトや社会への反社会的感情を抱いていた俺は
ある組織に勧誘され、加入した
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