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「うん……潤くんが言うなら」
「何だよ、潤の言うことばっかり聞きやがって」
「徹大、おまえにそんな事言う権利はないぞ」
「分かってるよっ」
徹大は潤に叱られ所在無げだが、身を正して瑞樹に向き合った。
「瑞樹、ごめん」
徹大は瑞樹に深く頭を下げた。
「てっちゃん……」
「あの日、女連れ込んで、本当に悪かった。でも、信じてくれ。あいつとはあそこでヤッたりしてない」
「嘘だっ! あの時、あの女の人、エッチしたって言ってた!」
「あれは……訳を話せば長いんだが……要はあいつもおまえに嫉妬したってことで」
「訳分かんないよっ、そんなの」
「俺、おまえと暮らしても……外で女と寝てたけど、さすがにあの家でヤるなんて考えないよ」
「じゃあ、なんで、あんな……」
「前の日、あいつと飲んで、俺もあいつも酒弱いから酔っ払って……あいつんち遠いからって俺んちに来て。でも服脱いで寝こけてだけだ! 神に誓ってあそこではヤッてない!」
瑞樹は一言呟く。
「信じられない」
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