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「瑞樹さ、俺がいくらタラシでも、好きでもない男にキスはしないよ。それにもっと凄いこともしてるじゃんか」
「な、なにをっ」
「瑞樹のあそこを口で」
「わあっ、言うなぁ」
急に変な事を言い出す徹大の口を、瑞樹が抑えようとする。
「瑞樹だって、してくれるじゃん」
「そ、それはっ」
瑞樹は徹大の性欲処理係だって思ってたからだ。
「瑞樹は俺を好きだから、してくれるんだろう?」
当たり前だ。大好きなてっちゃんには何でもしてあげたい。硬い体しか持っていない瑞樹は、徹大に尽くすことしか出来ない。
「じゃあ、分かれよ。俺、伊達や酔狂で男のアレ、口にしないぜ。瑞樹だからだよ。俺も瑞樹を気持ちよくさせたいからな」
徹大が意地悪な笑みを浮かべる。
瑞樹はそれを見て、背筋に甘い震えを感じた。
徹大に囚われている。
やはり瑞樹は病気だ。
徹大という病に罹って、一生治らない。
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