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もう映画は既にBGMと化していて、誰も見ていない。
徹大が瑞樹にキスし続ける水音。瑞樹自身を扱く粘着質な音。瑞樹の切ない喘ぎ声。
これらが夜中のリビングに響き渡る。
「やだ、やだ、てっちゃん、やめて……」
「気持ちいいって言えよ、瑞樹」
「そんな、恥ずかしい……」
快楽を認めようとしない瑞樹に徹大は腹が立つ。
「じゃあもっと恥ずかしいこと、してやる」
「え、なに」
ちゅぽんと音をたて、唇を離す。
瑞樹の唇が唾液で濡れそぼって色っぽい。
徹大は瑞樹の足元にしゃがみ込み、瑞樹自身をいきなり口に含んだ。
「えっ! やだ、やだ、てっちゃん、どうしたの、やめてよっ」
いきなりの口淫に、瑞樹がパニックになる。
「うるさい、恥ずかしいんだろう? だったら黙っとけ」
徹大に叱られ、瑞樹は両手で口を塞ぐ。
徹大は過去に男にこんな行為を施した事は一度もない。
男のモノを咥えるのは初めてだが、瑞樹のだからか意外と平気だ。
いつも自分が女にやってもらっているから、やり方も気持ちいい箇所も十分分かっている。
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