鈍感な幼馴染

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 わざと音を立て、上目遣いに瑞樹を挑発するように口で刺激する。  瑞樹の羞恥と恍惚の入り混じった何とも言えない表情に、徹大はゾクゾクする。  ――ああ、瑞樹の困った顔は最高に唆るな。  いつの間にか、徹大自身も反応していた。 「あ、もう、てっちゃん、出るから、口、外して、お願い……」  瑞樹の懇願が泣き声だった。あんまり苛めてもかわいそうなので、口を外してやる。 「イキそうか?」 「うん」 「じゃあ、自分でしてみろ」 「え」 「出来るだろう?」  瑞樹は絶望の表情を浮かべる。もう徹大は堪らない。 「出来るよな」  徹大のダメ押しで、瑞樹は諦めたように自らの手を自身に充てがう。  筒状にした掌を上下にゆっくり動かし始める。 「あ、ん」 「ほら、気持ちいいだろ?」  耳元でわざといやらしく囁く。瑞樹の手の動きが早くなる。 「あ……」  瑞樹は絶頂に達した。何回か擦って、瑞樹はくたりと徹大に寄りかかる。 「気持ちよかったか?」  恥ずかしいのか、顔を上げないまま、無言で頷く。  徹大の意地悪は終わらない。 「瑞樹ばっかりずるいな。俺も、ほら」  瑞樹が出したものでまだ濡れている手で、徹大自身を触らせる。  いつの間にか徹大は自身を露出している。 「て、てっちゃん」 「これ、口でして、瑞樹」
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