鈍感な幼馴染

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 徹大は瑞樹の困り顔が見たくて、無理難題を投げ掛ける。 「え」 「さっき俺がしてやったじゃん。出来るだろう?」  わざと頭をそっと押して、自らの股間に瑞樹の顔を近づける。  ――ふふっ、悩んでる、悩んでる。  徹大は瑞樹がここで嫌だと言えば、許したかもしれない。  しかし徹大は確信している。瑞樹は絶対に徹大に逆らわない。  だから絶対に口淫をするはずだ。悩める瑞樹の表情は極上だ。  それだけで徹大は達しそうになる。 「出来ないなら」  どっかの女にしてもらうからいいよ。  そう言おうとしたのが、瑞樹に伝わったのかもしれない。 「やる」  瑞樹は悲壮な決意を感じさせる返事をするやいなや、徹大自身をぱくりと口に含む。  徹大はもう数え切れない位、女性に口淫されてきたが、瑞樹ほど見た目で唆られることはなかった。  涙目で懸命に奉仕する姿は、誰よりも煽情的だ。 「ん、ん」 「ほら、歯、立てんな。いてぇだろ」 「ごめ……」 「謝らなくていいから……そう、それでいい……」
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