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瑞樹の口淫は恐ろしく下手くそだ。
下手なのは当たり前で、されたこともしたこともないのだから仕方がない。
しかし却ってそれに唆られるのだから、何が幸いするか分からないものだ。
徹大は達しそうになり、瑞樹が苦しいとは思ったがその顔に腰を押し付ける。
しかし口に出すのはあんまりだと思い、達する瞬間、口から自身を引き抜いた。
そして最後は己の掌で数回擦り達した。
瑞樹がその様子を茫と見つめている。
「気持ちよかったぜ、瑞樹、サンキュ」
徹大が正直に気持ちを伝えるが、瑞樹は無反応のままだ。
「どうした、瑞樹?」
「てっちゃん……どうして……」
「なんだ?」
「……ううん、何でもない」
瑞樹自身は既に元気がない状態だ。
「拭いてやろうか?」
「い、いやっ、いいよ、自分で、するから」
瑞樹は側にあるティッシュを数枚取り、徹大に渡す。
瑞樹も反対側を向き、もそもそと自身を綺麗にしている。
その後姿すら可愛いのだから、徹大はちょっとおかしい。
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