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だが……。
(いや、しかし幾らモテないからって小学生とヤリたいとか、無いわ……。
そうだ、これは気の迷いだ!
確かに、この娘は可愛いさ……。
後、六年もすれば俺のストライクゾーンまっしぐらの美人さんに成長する事だろう。
だが今……手を出したなら……。)
ーー間違いなく犯罪者まっしぐら~ひゃほーい!!ーー
(くっ! 俺は確かに彼女居ない歴27年!
モテないチェリーボーイだが、““俺は決して小学生でも愛せるロ・リ・コ・ン・””では絶対ない!!)
俺は自らの内にある一瞬脳裏を過った、あってはならない欲望と葛藤しながら、砂浜に激しく頭を叩き付ける。
だが、そんな葛藤の最中、不意に少女が俺に向けて言った。
「叔父さんも相手居ないんだ?
うちのお姉ちゃんと一緒だね?」
「なっ……!?
だから叔父さんじゃないお兄さん!って……あれ?
今、お姉ちゃんがどうとかって聞こえた気がしたんだけど……??」
「うん、うちのお姉ちゃんも何故か彼氏居ないんだ。
叔父さんと一緒だね?」
「へー・・・・そうなんだ?」
(ふーん、この娘のお姉さんも付き合っているヤツ居ないのか?
でもな~、どーせアレだろ?
ブスやデブって落ちや、手を出したら犯罪者的な年齢だとか……まぁ報われないってパターンだろ?
あーくだらねぇ……。
でもまぁ万が一って事もあるし一応、期待せずに聞いてみるだけ聞いてみるか?)
俺は溜息混じりではあるが取り敢えず、お嬢ちゃんに確認するべく、続け様に言った。
「所で今日はお兄さんと同じような境遇である、君のお姉ちゃんは一緒に来ているのかな?」
「うん、来てるよ?
今あそこで、ビーチバレーやってるのがお姉ちゃんだよ?」
「ふーん、そうなんだ?
どれどれーー?」
その直後、俺の脳天に鉛弾でもブチこまれた様な衝撃が走る!。
当然、本当に鉛弾などブチこまれた事など無いのだが、そう表現しても良いくらい俺には衝撃的だったのだ。
(くっ……!? 胸のドキドキが止まらない……?
これはまさか……一目惚れと言うヤツか!??)
俺は動揺の余り、思わず膝をつく。
予想を良い意味で裏切られるとは正に、この事であろう。
恐らくは百六十程度と思われる程よい身長。
健康的な褐色の肌に、肩口まで伸びた黒い髪。
そして、無駄な贅肉の無い引き締まったスラリとしたボディライン。
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