報告二 童貞刑事と美貌の上司

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体をくねらせ、大輔の下半身に自分のそれを重ねた。  大輔の体が跳ねる。きっとスーツのズボンの下は、すでに熱い。  体を密着させながらキスをしていると、やがて大輔がキスに応えてくるようになった。  大輔は――堕ちた。  キスが激しくなり、狭い部屋に卑猥な水音が響く。 「……ん、だ、いすけく……んんっ」  絡め合った舌をふいに強く吸われ、穂積が震える。 「香さん、手、外して……」 「ダメだよ。外したら大輔くん、逃げちゃうから……」  そう言って、再び口づける。こう言っておけば、逃げ出したい大輔の言い訳になると考えた。  この夜は全て、穂積のせいだ、と。  穂積はそれで構わなかった。大輔を手に入れられるなら、どんな悪人にでもなるつもりだった。  キスしながら、大輔の服を脱がしていく。ワイシャツを脱がせ、下着のTシャツをたくし上げ、そうして触れた素肌に、穂積は甘いため息を漏らした。  瑞々しい肉体に、百戦錬磨の穂積もクラクラと眩暈を覚えた。  大輔の男らしい喉元にキスをして、首筋を軽く吸う。強く吸っては跡になってかわいそうなので、それはやめてあげた。  しかしその穂積の優しさに、大輔が気づくことはない。 「香さん……」  熱に浮かされたように穂積を呼ぶ大輔は、完全に快感と穂積の色気に負けて、正体を失くしていた。  滑らかな胸を優しく撫で、薄い色の突起を口に含むと、驚くほど大輔は感じた。 「あ! か、香さん! そこは……っ」  ダメです、と切なく漏らす様に、穂積は少し嫉妬した。  こんなところまで敏感にしたのが、あいつ、だと思うと腹立たしかった。  怒った穂積は、敏感すぎる胸元から体をずらしていき、さらに下りていった。  もっと敏感なところをいじめてやろうと――。  すでに膨らんだ大輔の股間を、布越しに掴む。 「ふっ、あ!」  大輔の腰が大きく跳ねる。ズボンの上から触っているだけなのに、大輔はたまらなそうに息を荒くした。  穂積は――激しく欲情した。
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