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体をくねらせ、大輔の下半身に自分のそれを重ねた。
大輔の体が跳ねる。きっとスーツのズボンの下は、すでに熱い。
体を密着させながらキスをしていると、やがて大輔がキスに応えてくるようになった。
大輔は――堕ちた。
キスが激しくなり、狭い部屋に卑猥な水音が響く。
「……ん、だ、いすけく……んんっ」
絡め合った舌をふいに強く吸われ、穂積が震える。
「香さん、手、外して……」
「ダメだよ。外したら大輔くん、逃げちゃうから……」
そう言って、再び口づける。こう言っておけば、逃げ出したい大輔の言い訳になると考えた。
この夜は全て、穂積のせいだ、と。
穂積はそれで構わなかった。大輔を手に入れられるなら、どんな悪人にでもなるつもりだった。
キスしながら、大輔の服を脱がしていく。ワイシャツを脱がせ、下着のTシャツをたくし上げ、そうして触れた素肌に、穂積は甘いため息を漏らした。
瑞々しい肉体に、百戦錬磨の穂積もクラクラと眩暈を覚えた。
大輔の男らしい喉元にキスをして、首筋を軽く吸う。強く吸っては跡になってかわいそうなので、それはやめてあげた。
しかしその穂積の優しさに、大輔が気づくことはない。
「香さん……」
熱に浮かされたように穂積を呼ぶ大輔は、完全に快感と穂積の色気に負けて、正体を失くしていた。
滑らかな胸を優しく撫で、薄い色の突起を口に含むと、驚くほど大輔は感じた。
「あ! か、香さん! そこは……っ」
ダメです、と切なく漏らす様に、穂積は少し嫉妬した。
こんなところまで敏感にしたのが、あいつ、だと思うと腹立たしかった。
怒った穂積は、敏感すぎる胸元から体をずらしていき、さらに下りていった。
もっと敏感なところをいじめてやろうと――。
すでに膨らんだ大輔の股間を、布越しに掴む。
「ふっ、あ!」
大輔の腰が大きく跳ねる。ズボンの上から触っているだけなのに、大輔はたまらなそうに息を荒くした。
穂積は――激しく欲情した。
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