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「邪魔はしねぇよ。童貞卒業手伝ってやるんだから。大輔……」
後ろから抱きしめたまま、晃司が大輔を呼ぶ。
いつものクセで、大輔は首を捻って晃司を振り返った。邪魔はしないと言った晃司だが、恋人がねだるような顔で振り返ればつい、キスしてしまう。
「……ん、ふっ、んん……」
ベッドの上でのキスは、優しいキスでは終わらない。穂積が怒り出すギリギリまで、晃司は大輔の甘い唇を貪った。
チュッと音を立て、晃司は唇を離した。もっと、と言いたげな大輔に、たまらず微笑む。
「大輔、指、増やしてやれよ。穂積、物足りなそうだぞ?」
「え? あ、はい……」
年上の恋人に言われるまま、大輔は穂積を解す指を増やした。
ローションでたっぷり濡らしてあるせいか、人差し指もスルリと埋まった。
「あっ、んんん!」
指が増えて快感が増したのか、穂積の背が大きくしなる。それに合わせて、穂積の形の良い小さな尻が、大輔の指を強く締めつけた。
穂積の中の熱さに、大輔はウットリと息を吐いた。
早く、この熱さに包まれたい――。
「ほら、ボーッとしてないで指、動かしてやれよ。よく解さないと、いつまでもこれ、入れられねぇぞ?」
晃司が大輔の幹を、筋にそって撫で上げる。大輔は甘い声を漏らし、早く穂積の中に入りたくて、指を動かして穂積を愛撫した。
「あ……ん、イイ……よ……」
穂積が大輔を切なげに見上げる。大輔は、ゴクリと喉を鳴らし、穂積に口づけた。
激しくて切ない晃司のキスとは対照的な、甘くて優しい穂積のキス。
大輔は、優しくも扇情的な穂積のキスに溺れながら、必死で穂積を解した。どんどん中が柔らかくなっていき、妖しくうごめき出す。
「はっ、あ……大輔くん、もう……」
いつも冷静な穂積が、焦れたように大輔を呼ぶ。
大輔はたまらなくなって、熱く硬くなった自身を穂積の薄い色の蕾に押しつけた。
早く早く――。
「……あああっ!」
甘い叫びを上げたのは、大輔だった。
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