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晃司を真似て――誘われて――晃司の下半身に手を伸ばす。
そこはもう硬くて熱くて――大輔の背中に甘い痺れが走った。
「……晃司さん、どうしよう……」
大輔は濡れた瞳で晃司を見つめた。危険な熱を冷ます術を、恋人に教えてほしかった。
晃司が薄く唇を引き上げ、色っぽく笑う。
「大輔はエロいなぁ……職場でこんなにしちゃってさぁ」
「あっ!」
晃司の巧みな手は、あっという間に大輔のベルトを外してズボンのファスナーも広げていた。
大輔の硬くなった幹が、夜気に晒される。
熱い手のひらで幹を擦り上げられ、大輔は大きく震えた。
「こう、じさんっ……だ、め……」
吐息のような喘ぎ声が、どうしようもなく漏れる。
「ダメとか言って……俺の、離さないし……」
「あ……だ、だって……」
大輔は晃司に全身をもたれかけ、スーツのズボンの上から晃司を擦った。たまらなく、それが欲しくて――。
「……大輔、俺のも触って」
耳元で囁かれ、大輔は従うしかなかった。晃司より大分もたついて、大輔より一回りは太い晃司の幹を下着の中から引っ張り出す。
大輔は、甘く長い息を吐いた。たまらなくなって、大輔の腰が揺れる。その拍子に大輔の幹が晃司のそれに触れ、大輔は喘いだ。
「ドスケベ……俺のに擦りつけてるし」
「ち、ちがっ……」
違わなかった。大輔の腰は勝手に揺れてしまって、自身を晃司の幹に擦りつけていた。
「あ……ん」
唇を噛んで、声を堪える。しかし揺れる腰は、抑えられなかった。
晃司の硬くて熱い、滑らかな幹に擦れるたび、大輔の幹は蜜を零して喜んだ。
熱くて気持ち良くて、もどかしくて――。
「ん、ああっん!」
大輔の背がのけ反る。晃司が、自分の幹と大輔の幹を重ねたままひとまとめに掴んだのだ。
「や、だめっ……あぁんん!」
晃司が二本の幹をまとめて扱く。
「ヤベッ、大輔の先走りがローションみたいで……」
気持ち良すぎ――。耳元で熱く囁かれ、大輔の全身が跳ねる。
グチュグチュと、はしたない音が響く。
「こ、んな……ダメ、なのに……」
気持ちイイ――。大輔が繰り返す。
「あぁ……気持ち、イイな……」
晃司の扱く手が激しくなる。
二人の息が激しくなり――二人を絶頂の波が襲うとしていた。
「こうじさん……こう、じさん……」
「大輔……出す、ぞ……」
「ん、あぁ……!」
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