おっとどっと夏だぜ

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遠くで歌が聞こえる。 ここは、犯罪都市新宿。 こんなコンクリートジャンゴーでも、耳をすませば歌が聞こえる。 そう、セミの合唱が!! 『うるさいねん!!』 俺は窓を開けて叫んだ。 すると、おびただしい熱気が部屋に流れ込んできた。 なんだ、この暑さは!! 異常気象か!? 普段から、地球に厳しくしている俺への仕返しか? だったら、こんな城攻めみたいな真似しないで、正面からかかってこいよ、地球!! 温暖化なんてもんはな、俺が生きてる間だけ問題なけりゃ関係ねーんだよ!! 当たり前だが、地球から返答はない… そうか… こいつが、ヒートアイランド現象か!! また、ひとつ賢くなっちまったぜ。 気がつけば夏である。 夏といえば、海… だが、俺は違う。 夏が来るたびに思い出すのは…
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