1922人が本棚に入れています
本棚に追加
/308ページ
長年寄り添っていると、その距離感が世間の目から見て一般的なのかどうか分からなくなって来ることはある。
けれどこれは、放れることに決めた今でなくとも、明らかにこの距離感がおかしいってことに本当は気付いてたんだ。
ただ、お前はホント馬鹿みたいに素直で純粋だから。
だからちょっと、甘えちゃってたんだね。きっと。
手放す時が来たんだと。
そう思う。
これ以上はもう。
無理なんだよな。
放れるべきだ。
俺から巣立つ時が来たよ、壮太郎。
ーーーーなんて。
どこの親鳥だよ、ってね。
さぁ。
すっぱり、きっぱり。気持ちよく行こうじゃないか。
ねぇ?
最初のコメントを投稿しよう!