第4章

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俺は次の日の朝、早速『会いたい』とメールを送った。 返信が返ってきたのは意外にも早く、土曜日なら空いているという内容だった。 その返信を見ながらニヤリと笑い、俺はそのままスマホを閉じて授業を真面目に受けた。 学校が終わり、メールで約束を取り付けた。 その後も何度かメールでのやり取りを繰り返し、いよいよ土曜日となった。 ―――ここで、かなり距離を縮めたい……そう思って、俺は結構早めに家を出て待ち合わせ場所へと向かった。 待ち合わせ場所に着いたのは30分前。 流石に早すぎたのか、黒瀬凜太朗の姿はまだ無い。 ―――しかし、5分前になっても彼は来ない。 おかしいな、と感じた。メールでも楽しみにしている感じだったし、遅れないとも言っていた。 何より、彼の性格からして待ち合わせに遅れたりはしないはず……。 10時を過ぎても来ない黒瀬凜太朗に、流石に連絡を入れようとスマホを準備した瞬間……キョロキョロと辺りを見渡す黒瀬凜太朗が目に入った。 「黒瀬さんっ!こっちです!!」 そう言って彼に向かって手を振った。
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