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だって、家に帰ってから料理するなんて……面倒だからね。
でも、まだ晩御飯を食べるには少し早い。
「……何かの惣菜でいいっか。」
そう思い直し、クルリと体を回転させた時だった。
―――ドンッ……
「いっ……あ、ごめんなさいっ…!」
誰かにぶつかってしまい、咄嗟に謝った。
「…あっ、……こちらこそすみません。ぶつかってしまって……」
ぶつかってしまった人の顔を、僕が捉える。
「……っ…」
―――うっわぁ…………
僕がぶつかった相手は……超絶イケメンだった。
綺麗な二重に、綺麗な鼻そして口…。とにかく全てが整っていて、スタイルも抜群に良かった。
「…あの、大丈夫ですか?」
心配した様子で、僕の顔を覗き込んできたイケメンの顔の近さに僕は思わず身を引いた。
「あっ、……だ、大丈夫ですから!気にしないで下さいっ!」
このイケメンの顔は……目に毒だ。
自分の直感が、そう告げている。
「じゃあっ……これでっ…!」
―――その瞬間……イケメンに腕を掴まれた。
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