第4章

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「すみません、遅れてしまって……」 目の前に居る母親に、俺は今日言ってやる。 「いいわよ、さぁ、入りましょうか。」 目の前で、余裕そうな微笑を浮かべる貴女の顔を歪ませてやる。 店員にリンさんの母親はブラックコーヒー、俺はカフェオレを頼み、話はリンさんの話になった。 「…じゃあ、早速だけど……今、息子とはどんな感じなの?」 そう、改めて聞かれて……俺は少し答えに戸惑った。 「あ……はい、仲良くさせてもらっています。」 「そう。でも、そろそろお願いした期間だから。分かってるわよね?」 「でもっ……」 言い返そうとしたが、すぐに彼女によって阻まれた。 「まだ金を取るつもり?もう十分でしょ?そろそろ離れてもらわないと、息子に影響が出るのよ。分かるでしょう?」 「そういう事じゃなくてですねっ……」 「……はぁ、いい?貴方はただ、息子に愛を教えてあげればいいのよ。……元々貴方はそういう役目でしょ?幸せの運び屋さん?」 「…………」 「ほら、今回の分よ。今回でそうね、終わりね。」 ―――俺はカフェオレを口に含んで……ゆっくりと息を吸った。
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