第1章

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「まっ、待って下さい!」 ―――彼に掴まれた部分は……痛くて、熱かった。 「……な、何ですか?」 「あの…連絡先、教えて貰えませんか?」 「……はい?」 最初、何を言われているのか全く分からなかった。 「連絡先ですよ。……ダメですか?」 顔が整っている人というのは……小首をかしげてもイケメンという事に変わりはないらしい。 「……え、何でですか?」 この目の前のイケメンがどうして僕の連絡先を知りたいのかが全く分からない。 「もっと、貴方に会いたいって思ったからです。」 「……え?」 …………今、何て? 「だって、俺……貴方に一目惚れしちゃった…みたいなんです。」 ―――何を言っているんだ?この目の前のイケメンは。 「え、あの……全く意味が分からないんですけど……。」 「いや…だから、一目惚れしたからまた会いたいんです。貴方と!」 ―――言いたい事は分かった。けどさっ!? 「いやいやいや!有り得ないでしょ!?からかうのもいい加減にして下さい!」
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