第5章

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「……あ、そうなんだ。皆、緊張してるもんね。」 そう言って、緊張しながらもキラキラと輝いている彼等を僕も見つめた。 ―――新入生? 僕より……3歳年下。 ―――何て、僕は何を考えているのか。 僕は、もう……。 「……ん、…リン?」 「ふえっ…!?あ、ご、ごめん……ボーッとしてた……」 「お前、いつもボーッとしてるよな。」 「いつもって…!そんな、いつもじゃないよ!」 「……それはどうだか。……ん?誰かこっちに来る。」 「……え?」 シュウちゃんが顎で指し示した方を僕も振り返ってみる。 ―――スーツを身に纏った男。 まだ顔は見えない。 ―――けれど、その男が纏った雰囲気、そしてスタイルは僕がよく知っている人物だった。 僕は……思わず固まっていた。 動かなければならないのに……逃げなければ捕まってしまうのに。 「……リン?知り合いか?」 「……あっ…いや……」 顔がハッキリと見えてくる。 ―――あぁ、やっぱり僕が知っている顔だ。
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