第5章

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「もしもし?菅原さん?どうかしましたか?」 『どうかしましたか?じゃないだろう!何で連絡返してくれないの?』 「いや、菅原さん…しつこいですよ。僕にも僕の時間がありますし、後で返そうと思ってたら電話掛かってくるし。」 『え?俺、しつこかった?』 「はい。しつこい人は嫌いなんで。と言うか、貴方会社勤めですよね?僕なんかに構ってて…暇なんですか?ちゃんと仕事してます?」 『失礼だな。してるよ。ってか、俺会社ではちゃんとやる男だからさ。』 そう言いながらハハハッと嫌味のない笑い方をしている。 「そうですか。まぁ、とりあえず煩いんで、連絡はあんまりして来ないで下さい。」 『えっ!?何、もう会話終わろうとしてんの!?俺、もっと黒ちゃんと話したいのに。』 「僕は話す事無いので。僕も忙しいんですよ。では…」 『ちょっ、ちょっと待って!』 「……何ですか?」 『俺、いつでも黒ちゃんの味方だから。何かあったら連絡して来な。いつでも相談乗るから。あと、黒ちゃんのご希望通り…連絡は少なめにするから。じゃあ、また。』 「……はい。」 電話が途切れる。 「……狡いなぁ。」
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