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「もしもし?菅原さん?どうかしましたか?」
『どうかしましたか?じゃないだろう!何で連絡返してくれないの?』
「いや、菅原さん…しつこいですよ。僕にも僕の時間がありますし、後で返そうと思ってたら電話掛かってくるし。」
『え?俺、しつこかった?』
「はい。しつこい人は嫌いなんで。と言うか、貴方会社勤めですよね?僕なんかに構ってて…暇なんですか?ちゃんと仕事してます?」
『失礼だな。してるよ。ってか、俺会社ではちゃんとやる男だからさ。』
そう言いながらハハハッと嫌味のない笑い方をしている。
「そうですか。まぁ、とりあえず煩いんで、連絡はあんまりして来ないで下さい。」
『えっ!?何、もう会話終わろうとしてんの!?俺、もっと黒ちゃんと話したいのに。』
「僕は話す事無いので。僕も忙しいんですよ。では…」
『ちょっ、ちょっと待って!』
「……何ですか?」
『俺、いつでも黒ちゃんの味方だから。何かあったら連絡して来な。いつでも相談乗るから。あと、黒ちゃんのご希望通り…連絡は少なめにするから。じゃあ、また。』
「……はい。」
電話が途切れる。
「……狡いなぁ。」
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