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というか……兄弟3人もいるんだなぁ。新しい発見。
しかも、双子が居る……。
―――彼には、あまり似ていない気がするが……成長したら確実に美男美女になるだろうな、というルックス。
そんな事を思っていたら、兄弟達が彼の所へ向かったらしい。
少し離れた場所から「にぃちゃん!」「大丈夫!?」と言った声が届く。
「あんまり煩くしちゃダメよ。翔汰は具合悪いんだからねー!すみません…家、煩くて。」
「あ、いえ。賑やかで楽しいですよ……」
「賑やかすぎるのもどうかと思うけどねー、実はまだ次男と長女が帰ってきてないのよ。」
「えっ!?まだ居るんですかっ!?」
兄弟がまだ居るということに、僕は驚きを隠せなかった。
「そうなの。……私、離婚してるから翔汰には迷惑かけてね。」
そう言って、彼のお母さんが彼の居る方に目を向けた。
「翔汰はもう大きくなってたから……私の事も理解してくれたし、何も言わなった。でも…離婚したせいで、家計が苦しくてね。翔汰には、高校の頃から働いてもらってたわ。」
「……。」
―――余り、思い出したくない過去。けれど、聞かなければ後悔すると……僕は思った。
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