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「遊ぶっ!…けど、名前……」
「黒……何だっけ?真衣?」
「黒…だ?とかかな?芽衣?」
「惜しい!黒瀬だよ。でも、覚えててくれて嬉しいな。」
「名前はっ!?名前は何て言うの!?」
滉輝くんが、ワクワクした瞳で僕を見つめてくる。
―――可愛い。
「凜太朗って言うんだ。よろしくね。」
「凜太朗……じゃあ、」
「「「リンお兄ちゃん!!」」」
見事に双子と三男の声がハモって、僕はクスリと笑ってしまった。
「リンお兄ちゃんか。よし、じゃあ…何する?」
「トランプ!」
「よし!じゃあ、トランプやろうか!」
そう言って、トランプをする事30分……。
「ただいまー…って誰!?」
―――どうやら、長女の朱里ちゃんが帰ってきたらしい。
「お邪魔してます。翔汰君の知り合いの黒瀬凜太朗です。今日はお兄さんが高熱で倒れて…僕が付き添いで来たんだ。」
「えっ、翔にぃが?」
「朱里姉ちゃん、トランプ楽しいよ!リンお兄ちゃんも優しくて…私好きー!」
「芽衣もー!」
「僕もー!」
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