第5章

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「遊ぶっ!…けど、名前……」 「黒……何だっけ?真衣?」 「黒…だ?とかかな?芽衣?」 「惜しい!黒瀬だよ。でも、覚えててくれて嬉しいな。」 「名前はっ!?名前は何て言うの!?」 滉輝くんが、ワクワクした瞳で僕を見つめてくる。 ―――可愛い。 「凜太朗って言うんだ。よろしくね。」 「凜太朗……じゃあ、」 「「「リンお兄ちゃん!!」」」 見事に双子と三男の声がハモって、僕はクスリと笑ってしまった。 「リンお兄ちゃんか。よし、じゃあ…何する?」 「トランプ!」 「よし!じゃあ、トランプやろうか!」 そう言って、トランプをする事30分……。 「ただいまー…って誰!?」 ―――どうやら、長女の朱里ちゃんが帰ってきたらしい。 「お邪魔してます。翔汰君の知り合いの黒瀬凜太朗です。今日はお兄さんが高熱で倒れて…僕が付き添いで来たんだ。」 「えっ、翔にぃが?」 「朱里姉ちゃん、トランプ楽しいよ!リンお兄ちゃんも優しくて…私好きー!」 「芽衣もー!」 「僕もー!」
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