第5章

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「うわー!皆から好きとか言われて…僕モテ期かな?あ、朱里ちゃんもどう?遊ばない?」 何か、子供に好かれるのって…こんなに嬉しいものなのだなぁとシミジミと感じ、つい調子に乗っていた。 「……あたしはいいです。やる事あるんで。」 「「朱里姉ちゃんのケチ!」」 「僕らだけで遊ぼうぜっ!」 「ダメだよ、そんな事お姉さんに言っちゃ。朱里ちゃん、何するの?勉強なら分からない所あったら教えてね。教えられる範囲なら教えるから。」 「……大丈夫です。あなたは煩い双子と三男の面倒見てて下さい。」 ―――随分とませてるなぁ…。まぁ、こういう時期はあんまり構わない方がいいのかな? 「煩いは無いんじゃない?3人とも可愛いよ。あ、じゃあ來夜君帰ってきたら夕食にしようね。」 なるべく軽く、笑顔を見せながら彼女に話し掛けると……そのまま自分の世界へと入り込んでしまった。 その後、また下の3人とトランプをして……ついに次男の來夜君が帰ってきた。 「……誰ですか、アンタ。」 少し大人っぽいイメージを受ける彼は…目元や口元が彼にそっくりで、彼並みに顔が整っていた。
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