第1章

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『分かりました! じゃあ、土曜日によろしくお願いします。』 「……送信、っと……」 ―――というか、翔君って……今何歳なんだろう。 ……昨日初めて会ったとき、翔君そういえば…制服着てた? えっ、制服着てた!? いやいや、ちょっと待って! 確かに、顔はまだまだ若い感じがしたし……制服を着てた気がするけど…凄い大人っぽい雰囲気のイケメンだった。 雰囲気だけで、勝手に同い年ぐらいと勘違いしていた。 制服着てたって事は……高校生かな? こうやって、改めて翔君の事を思い出すと……あの時の自分にどれだけ余裕がなかったのかがはっきりと分かった。 ピロリンっ 『こちらこそよろしくお願いします。 凄く楽しみです!黒瀬さん、遅れないで下さいね?(笑)』 そんな返信を律義に送ってきた翔君に、何だか心が温まり…プッと笑ってしまった。 『失礼ですね(笑) 大丈夫ですよ、僕も楽しみにしているので遅れませんから。』 ―――その後も何度かメールのやり取りは続いた。
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