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「……はい、分かりました。えっと…080………」
無事、彼のケータイ番号をメモった僕は來夜君の頭に手を乗せた。
「ありがとう。じゃあ、また来るよ。そして、いつでも連絡してね。」
「絶対ですよ!また来て下さいね!」
「うん、ありがとう。またね、來夜君!」
そう言って僕は相澤家から飛び出した。
子供にとっては遅い時間であっても、大人にとってはまだ早い時間……。
僕は居ても立ってもいられなくてある人に連絡した。……だって、誰かの意見を聞いておきたかったから。
『やぁ!黒ちゃんから連絡して来てくれるなんて明日は大雪かな?どうし』
「菅原さん!!今、お時間ありますか!?」
『時間?あるけど……』
「お話したい事があります!何処でもいいので、お話しませんか!?」
『えっ、あぁ良いけど。じゃあ、駅前のカフェでいいかな?今近くに居るんだ。』
「分かりました!すぐ行きます!」
―――誰でも……今の僕のこの気持ちを聞いて欲しかった。
聞いて、助言を求めたかった。
一人で決断出来ればそれが一番良いのだけれども……まだ僕にはそんな勇気無いから。
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