第5章

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「……はい、分かりました。えっと…080………」 無事、彼のケータイ番号をメモった僕は來夜君の頭に手を乗せた。 「ありがとう。じゃあ、また来るよ。そして、いつでも連絡してね。」 「絶対ですよ!また来て下さいね!」 「うん、ありがとう。またね、來夜君!」 そう言って僕は相澤家から飛び出した。 子供にとっては遅い時間であっても、大人にとってはまだ早い時間……。 僕は居ても立ってもいられなくてある人に連絡した。……だって、誰かの意見を聞いておきたかったから。 『やぁ!黒ちゃんから連絡して来てくれるなんて明日は大雪かな?どうし』 「菅原さん!!今、お時間ありますか!?」 『時間?あるけど……』 「お話したい事があります!何処でもいいので、お話しませんか!?」 『えっ、あぁ良いけど。じゃあ、駅前のカフェでいいかな?今近くに居るんだ。』 「分かりました!すぐ行きます!」 ―――誰でも……今の僕のこの気持ちを聞いて欲しかった。 聞いて、助言を求めたかった。 一人で決断出来ればそれが一番良いのだけれども……まだ僕にはそんな勇気無いから。
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