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「……?改まって何だよ……」
怪しい奴……みたいな瞳で見るの、辞めてもらいたい。
「僕、もう一度だけ……彼の言葉を聞いてみることにする。」
すると、僕の言葉の意味を汲んだのかシュウちゃんが険しい顔をした。
「はぁ…?お前、何言ってんの?アイツに、お前は裏切られたんだろ!?お前があの時どれだけ傷付いたか……」
「うん、分かってる。けど、僕は何も聞いてないんだ。聞くだけ……」
「また傷付くって言うのか!?そんなの……俺は認めない。アイツは…お前の事幸せにしてやれる奴じゃない。」
「……シュウちゃんが言う事、十分分かってるよ。けどね、それじゃあ前の僕と変わらないって気付いたんだ。傷付くのが怖い、ただの臆病な人間のままなんだ。」
「でも……」
「シュウちゃん、僕は……正直に生きたい。自分に、もう嘘はつきたくない。」
「……だったら…、」
「えっ……?」
気付いた時には、視界が真っ暗で……ただ、キツくシュウちゃんに抱き締められていた。
「しゅ……シュウちゃん…?」
「だったら!俺の気持ちはどうなるんだよっ!!」
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