最終章

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これ以上無駄に考えても、自分のライフが削られるだけだと思った俺は……無駄に考える事をやめて眠りについた。 とりあえず、体調を良くしなければ。 ―――結局、大学は2日休んで……土日の休みへと突入した。 ついに、明日に迫ったリンさんと会う日。 今日は、バイトが入っていたのでバイト先へと向かったが……正直それどころではない。 「…ざわくん……相澤君!」 「はっ…はい!な、何ですかっ?」 「どうしたの?今日、ずっと上の空だけど……」 「す、…すみません……。以後気を付けます。」 「いや…まぁ、別にミスしてる訳じゃないから良いけどね。今日は何時もより早く上がってもいいよ?」 「あ、いえ!俺には決まった時間がありますから!すみません、ちゃんと仕事します!」 ―――いけないいけない……。俺は貧乏学生。たかがバイトでも私情を挟んじゃいけない。 それからの俺は、仕事に集中して何とか乗り切った。 「お疲れ様でしたー!」 ……やっと、終わった。 ―――これで、俺は明日に備えるだけだが……。 「…マジで緊張する……」
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