最終章

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「「…………」」 快適な睡眠を取っていた弟妹達は、超絶不機嫌。 「♪♪♪~」 朝から完璧な形で弟妹達を起こせた俺はというと……超絶絶好調。 「……何か、今日の翔にぃ…ウザイ。何時もよりテンション高いし。」 「…それな。兄ちゃん、何かいい事あったの?顔ニヤケてキモイよ。」 「お前ら、ホント…兄貴に対して失礼だな。まぁ、今日だけは許してやるよ。」 「「…………」」 ―――自分でも、ウザイと思う程……浮かれている自覚はあった。 だって……何話すかとか、全く分からないけどリンさんに会えるんだから!そりゃあ、嬉しいよ!やっぱり。 初めてのデートみたいに緊張して。服なんか、一生懸命選んじゃったりして……。 ―――馬鹿みたいだけど……すげぇ楽しみなんだ。 約束の時間まで残り1時間……。 けれど、準備が終わって早く行きたかった俺はそのまま家を飛び出した。 今から向かったら40分ぐらい待たなければならないが……そんなの気にしない。 リンさんに会うことだけ考えてれば……そんなのあっという間だから。
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