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―――あぁ、俺は今死んでもいいかもしれない。
「……リンさん…」
「……もうっ…!翔汰君、泣き虫だなぁ…。ほら、泣かないで?」
そうクスクスと笑いながら、リンさんが俺の涙を指の腹で拭う。
「……俺も…っ……リンさんが大好きですっ…!!世界で一番……愛してますっ…!!」
「フフッ…僕もだよ。愛してるよ、翔汰君。」
―――もう、それは……ある種の殺し文句みたいなもんで。
好きな人から言われる『愛してる』って言葉が……こんなにも嬉しいもので。
ただ……幸せで。
「ねぇ……リンさん、キス……俺からもしていいですか?」
「……思ったけど、翔汰君ってキス魔だよね?で、そこからイイ雰囲気に持ち込むの、上手いよね?」
「なっ…!それは……嫌、ですか…?」
言われてみれば……そうだった。俺の悪い所だ……
と、反省しているとリンさんが俺の首に腕を回して、くっついてきた。
「嫌じゃないよ。……そんなとこも、好き。」
「……っ…!?」
なっ…ナニコレッ!?お、俺……キスする前にリンさんに殺されそうなんだけど!?
……勿論、悶え死にで。
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