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『愛』とか、重くね?
よく、そんな事を言われる。
―――だけど、そんな事を言える人間は誰かしらに愛されてきた人間だけだ。
その人間は、自分以外の誰かなら誰でもいい。
親でもいい。
兄弟でもいい。
異性でもいい。
最悪、同性だっていいだろう。
『愛』が重いと言う人間は、僕から見たら幸せな人間で。
そんな幸せな君達は、本当のドン底を知らない。
本当の辛さ、そして寂しさを知らない。
僕は生きてきて20年、誰にも愛されずに育った。
ここまで育ってきたのは、決して自分の力だけではない。という事は頭ではしっかりと理解している。
―――だけど、僕は愛情をもらえなかった。
僕に愛情をくれる人間と一緒に居ることが出来なかった。
何でそこまで言うかって?
―――だって、僕は……本当に寂しかったんだ。
女々しいって、笑われるかもしれないけれど……それでも誰かに愛して欲しかったから。
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