最終章

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―――力強い、リンさんの言葉に……思わず涙が出そうになった。 俺の事を考えてくれての決断。……すっごい、嬉しかった。 「俺も、一緒に行きます。」 「え?」 「あの時のリベンジです。……絶対言い負かしてやるっ…!」 「アハハッ…それは見物だね。……じゃあ、近いうちに殴り込みしに行こっか。」 と楽しそうに話すリンさん。……目がキラキラしてるし…。 「……そう、ですね。」 丁度いいタイミングで、ラーメンが来たので俺たちはそれぞれのラーメンを頬張った。 ―――ラーメンはリンさんが言うように……とても美味しかった。 「あぁ…美味かった……!」 「でしょー?また来ようね。」 当然の様に、次回の約束をしてくれるリンさんに思わずキュンとくる。 「……何か、寂しい…ですね。」 「…翔汰君もそう思った?……実は、僕も。」 そう言って、俺の顔を覗き込んでくるリンさんは最っ高に可愛いと思う。 「……また、連絡します。近いうちに会いましょう。」 「……それだけ?」 そう首を傾げたリンさんがチョイチョイっと俺の肩に触れる。
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