792人が本棚に入れています
本棚に追加
「……?」
何だ、と思った俺はとりあえずリンさんの位置まで腰を下ろすと……
―――チュッ…。
と、頬にキスをされた。
「……!?」
びっくりして、バッとリンさんの方を向くと……いたずらっぽい顔で俺を見つめてきた。
「フフッ…またね、翔汰君。僕からも連絡する。」
そう言うと踵を返して去って行った。
―――めっちゃ機嫌良さそうに……。
俺は暫く、其処に呆然と立っていたが……ハッ!と今あった出来事を思い出して、急ぎ足で帰った。
―――可愛い……可愛い、本当に可愛すぎるっ!!
マジで心臓……一瞬止まった気がした。
時間も、止まった気がした。
一人で歩いて……ニヤけて完全に今の俺、不審者だなと思いつつも、そのニヤけを止めることが出来ないでいた。
マジで……幸せすぎる。
こんなに幸せすぎるなんて……夢みたいだ、本当に。
一時はどうなるかと思った。……もう、リンさんへの想いは断ち切らないとダメなのかと何度思った事か……。
諦めなくて、良かった。
想いが伝わって、良かった。
最初のコメントを投稿しよう!