最終章

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「そうだそうだ!煩くなんかないぞっ!」 「はいはい、分かった。じゃあ、俺出掛けてくるからコイツらの面倒頼むぞー!」 と、リビングに居るであろう2人に声を掛ける。 「はーい」 そう、小さく返事が聞こえた。 「じゃあ、お前らも…兄ちゃん行ってくるから迷惑掛けるなよ?」 「「「はーい!!!」」」 「よし!じゃあ、行きましょうか。」 「うん、またねー!」 「また来てねー!!リンお兄ちゃん!」 「……スーツ着てきたんだ。」 玄関のドアを閉めたと同時に、リンさんが俺に話し掛けてきた。 「そりゃあ…少しでも誠意が伝わればいいなっと思いまして。ラフな格好で行くよりは断然マシかなって……変でした?」 「いや……その、カッコいいから……」 「えっ…!?俺、カッコいいですかっ!?」 やっべぇー、ニヤケ止まんない。 隣を歩くリンさんの横顔をチラ見すると……耳まで真っ赤に染めていた。 「……何回も言わせないでよ。」 ああっ…!そして、リンさんが可愛すぎる……!着くまでに悶え死ぬッ…!!
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