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「……殴りたければ何度でもどうぞ。何度殴られたって俺の気持ちは変わりません。」
「こんのっ……ガキが…!!」
俺の態度にイラッときたらしいもう一度俺との距離を詰める。
……でも、その前にリンさんが立ちはだかった。
「これ以上、翔汰君を傷付けるんなら……僕が許さないよ?」
「凜太朗……っ!アンタは間違ってる!同性同士で愛を誓ったって…アンタの未来に希望はあるの!?世間からも白い目で見られて……後ろ指差されて生きていくのよ!?」
「……だから何?僕はそんなの気にしない。というか、気にしてるのは貴女の方じゃないんですか?」
「……は?」
「世間体を気にして……アレが自分の息子だと言われたくない。違いますか?」
「……っ…」
「……僕は、そんな貴女よりこの相澤翔汰っていう人を選んだ。今なら、彼は僕の事を世界で一番愛してくれる。」
「そんな事っ……」
「貴女に迷惑が掛かるのであれば、今此処で縁を切ってもいいんです。……僕は今日そのつもりで此処に来ました。」
リンさんが、母親を追い詰める。……あの母親が、自分の息子に圧されている。
「私には……凜太朗しか居ないの……」
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