第1章

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「あー、美味しかった!」 その後は無言で食べ続け、いつの間にか普通に完食していた。 「良かったです。喜んでもらえて。」 「じゃあ、僕払ってくるね。」 「えっ!?ちょっ、ちょっと待って下さい!」 「ん?」 「俺が誘ったんですから、俺が払います!黒瀬さんに出させるわけには……」 「年上が払うのは普通だし……今日一日、すっごい楽しかったから。これは御礼ってことで。」 「でも……」 「気にしないで、翔君。これぐらい大丈夫だから。」 「……すみません…。ご馳走様です。」 「うん、じゃあ、払ってくるからね。」 申し訳なさそうな表情を見せる翔君に、僕は思わず頬が緩んだ。 ―――可愛いとか、思っちゃったりして……。 「後……何処に行きますか?」 パスタ屋を出た僕たちは、辺りを見回していた。 「うーん……ショッピングモールにでも、行く?」 「そうですね、行きますか。」 そして、近くにあったショッピングモールへと僕たちは向かった。
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