第2章

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「……リン。」 「うわっ…!い、居たのっ!?しゅ、シュウちゃん!」 「……顔、ニヤけてる。キモいから止めろ。」 「ちょっ…!キモいとか!仮にも僕等、友達でしょ!?」 「…あ、そうだったか?」 「酷いっ…!俺、シュウちゃんぐらいしか友達居ないんだからね!見捨てないでっ!お願いだからっ!」 「……見捨ててんのは、どっちだよ。最近、スマホばっか見てニヤニヤしてる奴が言えるセリフかよ。」 痛すぎるシュウちゃんの正確な言葉が、ザクザクと僕の胸に突き刺さり……僕はグッと押し黙るしかなくなってしまった。 「……うっ、それは……ゴメンナサイ…。」 すると、シュウちゃんがフゥーっと息を吐いた。 「……まぁ、幸せそうでなによりだけど。」 その言葉に僕の顔はパァァァと明るくなる。 「うんっ!今、一番幸せかもっ!毎日が楽しすぎるっ!」 「……あぁ、はいはい。別にノロケ聞きたいわけじゃねーから。ほら、早くしないと次の講義に遅れる。」 「ちょっ…ちょっと待ってよ!今、準備するからっ!」
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